iPad

イラストや漫画を描くならiPadがオススメ!5年以上iPadを愛用しているイラストレーターがiPadを徹底レビュー!

「漫画って一体何で描いているの?」と最近よく聞かれます。

「1から10まで全てiPadで描いてます」と答えます。

嘘かと思われますが全ての工程をiPadでこなしております。i Pad一台あれば、ネームから下書き、ペン入れ漫画描きの僕としては買った中で1番よかったものかもしれません。

 

この時代のクリエイターとって、もはや必需品となっている「iPad」。

今回は「iPadは、漫画を描く時に本当に必要か?」を書いていきたいと思います。

iPadの良さを簡単に説明しますと「今まで漫画を描く時にあったストレスを全て取っ払ってくれた」ものがiPadでした。今手描き、もしくは板タブを使っている人は正直損している部分も多いと思います。漫画を描いている人にとっては本当にiPadはおすすめです。iPadを買って漫画を描き始めてからはや5年の僕が、しっかりと嘘偽りなく使ってみた感想を書いていくので、買おうか迷っている人は是非参考にしてみて下さい!それではいきましょう!

iPadは漫画制作に必要なお金の消費を防ぐ

現在はiPadたった1つで漫画を作っている僕ですが、漫画を全て手描きで描いていた時期もありました。手描きで漫画を描くのって思ったよりもたくさんの道具が必要で、1作品描きあげるのに結構な額のお金が毎回のように飛んでいってしまっていたんですね。例えば

  • 下描き用のノート(100円)
  • ペン先(1000円)
  • 作品のページ分の紙(500円)
  • 線画用の黒インク(500円)
  • ベタ用のマジックペン(1本100円)
  • 細かい部分用のミリぺん(1本150円)
  • トーンシート (セットで500円)
  • 修正液(500円)
  • 直線や曲線の定規(1000円)

 

などなど…他にも集中線を引く時に画鋲が必要だったりと細かくあげていったらキリがありません。これにいくらかかるか・・・右のカッコは大体の値段ですがこれを大まかに計算すると・・・4350円。使いまわせる道具もありますが、大体漫画を1つ作るたんびに大体いつもこのくらいの値段がかかっています。これ、漫画家として売れていないと結構キツくないですか?手描きで漫画を描くにはこれだけのお金がかかっています。

ですがiPadはどうでしょう。iPadで漫画制作をする際に必要なものをあげていきます。

  • iPad
  • Apple Pencil

以上です。

手描き時代に必要だったものはざっとあげて9つ(本当にざっと)。それに対してiPadはどうでしょうか。iPadとApple Pencilのたった2つだけです。あと必要なのは充電くらいですかね。でも寝ている間にこれは終わってしまうのでほぼないようなものです。iPadは少し高いかもしれませんが1回買ってしまえば、基本的にはアプリに課金などをしない限りは無料なのでそこからお金がかかることはありません。毎回かかっていた4350円の出費はすぐに回収できてしまいます。

このようにiPadで漫画を描くことで道具と必要経費を減らすことが出来ます。

 

iPadなら自由な場所で作業が可能

iPadはフル充電で7−8時間使用することができます。「漫画は家や仕事場の机の上でしか描けない」そう思っていたならそれはもう間違いです。iPadなら学校やカフェや通勤の電車など、場所を選ぶことなく作業ができてしまいます。これで全ての隙間時間を漫画の制作に使うことができます。もちろんWi-Fiなどに繋がずオフラインでの作業も可能です。まるで持ち運びの出来る漫画の作業机です。

家で作業が捗らない人や、場所を変えて作業をしたいという人にiPadは非常におすすめです。Wi-Fiなどに繋がずオフラインでの作業ももちろん可能です。まるで持ち運びの出来る漫画の作業机です。

 

 

iPadは漫画の作業を楽に、簡単にしてくれる。

漫画の作業の工程、本当に面倒ですよね。手描きで漫画を描くと特に面倒なのが5つのこの工程

  • 枠線
  • 集中線
  • スクリーントーン
  • ベタ
  • 修正

これらには毎度時間を撮られてしまうし、思ったよりも大変なのがこの作業工程たち。でもiPadならこれら全ての工程を「楽に」「簡単に」「速く」こなすことが可能です。枠線や集中線はドラック&ドロップをするだけだし、ベタやスクリーントーンなんて塗りたい範囲を選択するだけ。修正も簡単にすることが可能なので、どれだけ線をはみ出しても修正をすることができます。

この想像がつかない方に、iPadと手描きだとどれだけ時間に差ができるか簡単に説明すると、ベタだけで5分かかっていた場所は1タップ(およそ1秒)で終わると思って下さい。これの積み重ねは漫画を描くうえで大きく影響してきます。この短縮された時間を使ってライバルたちはさらに漫画の力をUPさせています。正直この工程を短縮するためだけに買ってもいいレベルでここが重要なポイントです。

iPadで漫画を描く時のデメリットとその解決策

iPadは本当に素晴らしく、漫画を描く人なら持っていないと損していると思わせられる商品です。でもそんなiPadも全てを解決はしてくれません。iPadで漫画制作の全ての工程をこなしている僕が実際に使ってみて感じたデメリットもしっかりと紹介していきたいと思います。合わせてそのデメリットの解決策も用意してありますのでご安心を

充電の減りが速い

速いと行ってもぶっ通しで絵を描いても6-7時間はまず持ちます。

それでも、一日中作業したい!という人には少し物足りないバッテリー量かもしれません。iPad自体は付属の充電機を使えば、充電しながら作業が可能ですが、Apple Pencilは充電しながらだと使うことが出来ません。Apple PencilはiPadに比べて充電スピードは早いですが、充電し忘れると結構な時間をロスしてしまいます。プロの方や長時間作業をしたい人なんかは、これには注意が必要だと感じました。

バッテリーが心配な方は家やカフェで充電しながら作業をするか、モバイルバッテリーを持ち運ぶと便利です。ソーラーパネル搭載のものや、大容量なのにポケットサイズ、しかも安いものなどが最近は多いので、作業以外にも災害時にも重宝されます。

 

iPad自体は充電しながらの作業が可能ですがApple pencilは充電しながら作業をすることは出来ません。Apple pencilを2本持っていれば1本の充電が充電がなくなってももう1本で作業が可能です。あまり現実的ではないと思うかもしれませんが意外にもこの方法はプロの方がよくやられている方法で、締め切りに日々追われている漫画家さんの漫画の作業を中断させない最強の方法です。

iPadで長時間の漫画制作をする人には2本持ちをおすすめします。

キーボードが打ちにくい

キーボードに関しては、文字入力もiPadでしたいよという人、注意が必要です。iPadもタッチキーボードが出てきますが、タッチキーボードはクリックした感覚がない上に指以外も反応してしまうので、ブラインドタッチには圧倒的に不向きです。なのでもし、iPadで文字入力もしたいのならApple純正のBluetoothキーボードの購入を強くおすすめします!

 

 

 

中には Bluetoothキーボードを接続してショートカットキー操作を振り分けたりしている人もいます。PCでの作業に慣れている人や、ショートカットをバリバリ使いこなしている人にはBluetoothキーボードはオススメです!

 

もちろん、キーボードがなくても、ほとんどのアプリは二本指タップで(command+zと同じ)、一つ前に戻ることが出来ますし、三本指タップで進むことも出来ます。なので特にこだわりのない人はiPad一つでも十分事足りると思います。

まとめ

漫画制作をしている人はよくわかると思いますが、漫画が完成するまでってすごく多くの工程を踏んでいるんですよね。「ネタだし」「ラフ」「下描き」「線画」「ベタ塗り」「トーン貼り」「修正」ect… これを全てアナログ作業でしていると恐ろしいほどのお金と時間を消費してしまうんですよね。でもiPadで漫画を描き出してからはこれらの工程を全てiPadひとつで終わらせてしまうようになったので、必要だったお金はずっと減りましたし、時間もかなり短縮できるようになりました。

 

iPadは漫画を描く人には本当におすすめです。最近ではプロもiPadを現場に持ち込んでいるくらい高いクオリティの作品を作ることも可能です。ここで迷っているのももったいないと思ってしまうレベルでiPadは素晴らしいです是非1度使ってみてはいかがでしょうか。

 

それでは以上、ツツでした。